2012/06/03

スマートフォンのLTE待受で電池がもたなさすぎな件についてAndroidソースコードを読んで考える

職業柄、毎日のようにスマホをさわっているのだけども、どうも気になって仕方がないことがある。
それが、電池もちの悪さだ。
企業秘密とかもあるので、多くは語れないのだけど、語れる部分をいうと、概してLTE待受の電池もちが悪い。

うちの製品だけだったら、富士通がんばれよ、と2chに書けば済む話だが、
実際には他の会社も同じようなのだ。

あのSamsungが珍しくフィーバーを起こした、Galaxy Note。
docomo版はLTE対応。無駄に羊が歩いているのはrootをとって根っから削除したとしても、1日とちょっとしか電池が持たない。
いっぽう、国際版の3G only版はというと、余裕で2日はもつ。もちろん、特段の配慮など全くしていない。普段使いのままで、である。

そこで、簡単に思いつくのは、3Gだけにしかアタッチしないようにすればいいのではないか?という話。
イーモバイルのルーターだと回線接続を安定させる目的ではあるがLTE onlyや3G onlyにする裏技が用意されている。
これはAndroidで実現できない訳がない。

ということで、ためしにAndroidのソースコード検索で「WCDMA only」で検索してみた。

あったwwww

モデム側が実装しているかどうか、は別として、Androidの仕組みとしては存在しているらしい。
じゃあ、どこから設定ができるのだろう。

アプリ側のルートを追ってみた。
ここNT_MODE_WCDMA_ONLYという変数が定義されててこいつが使われているところをたどると...

意外にもPhoneであった。
あれ、これって、あのAPN設定とかあの辺の並びじゃない?

でも、手元の端末にはそのような設定はないぞ?
うーん、ソースコード的には選べるはずなんだけどな。。
ってことは、何? わざわざWCDMA onlyという選択肢をメーカーのカスタマイズで消してるってこと?
(勝手なイメージコード)
418     <string-array name="preferred_network_mode_choices">
419         <item>LTE / CDMA</item>
420         <!--<item>EvDo only</item>-->
421         <!--<item>CDMA w/o EvDo</item>-->
422         <!--<item>CDMA / EvDo auto</item>-->
423         <item>GSM / WCDMA auto</item>
424         <!--<item>WCDMA only</item>-->
425         <item>GSM only</item>
426         <!--<item>GSM / WCDMA preferred</item>-->
427     </string-array>
428     <string-array name="preferred_network_mode_values"  translatable="false">
429         <item>"7"</item>
430         <!--<item>"6"</item>-->
431         <!--<item>"5"</item>-->
432         <!--<item>"4"</item>-->
433         <item>"3"</item>
434         <!--<item>"2"</item>-->
435         <item>"1"</item>
436         <!--<item>"0"</item>-->
437     </string-array>
べつに電池がもつならそれでいいんだけど、速度いらない、むしろ電池持つ方がうれしい!っていう時もあるんじゃないの?
そんなわけで、ちょっとrootとって、3Gだけにしかアタッチしない電話を作ってみようと思う。

いじるのは↑のリソースファイル。ここでWCDMA only(value=2)を選択可能にしてあげれば良さげーである。

まあ、国内版Galaxy note LTEに使われているモデム側が実装ないとダメなところではあるが。モノは試しである。

2012/04/16

Xperia rayをWebサーバーにする。

なんとなくWeb鯖を自前で作りたいと感じたので、なんとなくアキバへ向かった。

今回の必要条件としては、CPU 1GHz、メモリ512MB。そんでもって15000円以内。
そんななかで、候補に上がったのは以下の3つ。
・第4世代iPod touch
・F-12C
・Xperia ray(SO-03C)

なんとなく、触ったことのないものがいいなと思い、SO-03Cに決定。14000円なり。
いくら中古ったって、購入日2012/03/30だぜ?安すぎ。

・rootハック
いまやメジャーなexploit ツール、zergRushで瞬殺。

・なんとなくシャッター音を消す
/system/build.propにある
ro.camera.sound.forcedを0にする
(参考:http://gadget-shot.com/2011/10/04/xperia-ray-so-03c-camera-sound/

・Lighttpdのインストール
さて、シャッター音が消えて満足したところで本題のWebサーバのインストールにかかる。
Apacheは組み込み系では不向きらしい、というネット情報から、iPod touchでも実績のあるlighttpdを使用。
Android用のバイナリはここからありがたく拝借。

そんで、
adb push php-5.3.8_lighttpd_1.4.29_armv5.tar.gz /data/local/
で端末に突っ込んで、
adb shell
$ su
# mount -o remount /system /system
# mount -o remount /  /
# cp /data/local/php-5.3.8_lighttpd_1.4.29_armv5.tar.gz  /
# tar xzvf php-5.3.8_lighttpd_1.4.29_armv5.tar.gz
これでOK。

あとは、
# reload_fcgi.sh
# reload_lighttpd.sh
とすれば、80番ポートでHTTPデーモンが居座りはじめる。

なおWebrootは/system/var/www/。ここはRead-onlyなので、
適当に/sdcard/wwwとかにシンボリックリンクを貼っておくといい。
# ln -s /sdcard/www /system/var/www
# ln -s /sdcard/www-log /system/var/log

・起動時にHTTPサーバが立ち上がるようにする
これ、簡単そうで意外とハマった。
ネット情報だと/system/etc/install-recovery.shが呼ばれるだとか書いてある。
たしかに、init.rcをのぞいてみると

service flash_recovery /system/etc/install-recovery.sh

    oneshot
ってかいてある。しかし、実際にはなぜか呼ばれてないように見える。

ほかに起動時に呼ばれそうなものを目星つけて、
・/system/etc/pre_hw_config.sh
これがいけそう。

ただ、こいつが呼ばれるタイミングがちょっと特殊で
・PATH(環境変数)がセットされてない
・SDカード上がマウントされていない
というもの。これじゃ都合が悪い。

いろいろ試行錯誤した後、結局こいつの末尾に

export PATH=/system/bin:/system/xbin
#local script
(sleep 30 && /system/etc/local.sh > /sdcard/local_sh.log 2>&1) &

こんなかんじで追加してやれば、起動してちょっとたってから/system/etc/local.shをroot権で実行してくれる。

あとは、/etc/local.shというファイルに、さっきのHTTPデーモンを立ち上げるコマンド2行(reload_fcgi.shとreload_lighttpd.sh)をフルパスで追加すればよい。
そんで、再起動すれば、

iwaki-yuusuke-no-MacBook-Air:~ yi01$ adb shell netstat -l
Proto Recv-Q Send-Q Local Address          Foreign Address        State
 tcp       0      0 127.0.0.1:9001         0.0.0.0:*              LISTEN
 tcp       0      0 192.168.100.100:5001   0.0.0.0:*              LISTEN
 tcp       0      0 0.0.0.0:80             0.0.0.0:*              LISTEN
 udp       0      0 0.0.0.0:1024           0.0.0.0:*              CLOSE
 udp       0      0 192.168.100.100:40156  0.0.0.0:*              CLOSE
 udp       0      0 239.255.255.250:1900   0.0.0.0:*              CLOSE

おおお!Webサーバになってくれました。

あとは、iPod touchの時みたいに、OpenVPNクライアントとかrinetdでごにょごにょすれば、公開Webサーバにできる。いぇい!

2012/04/09

Galaxy NoteにタブレットUIのROMをいれる


Imilka AOSP v08のTablet UIを入れてみた。
GMailが2painで使えるのは非常に便利です。さすがタブレット用。

S Penも、マウスとして認識してくれます。

しばらく(公式ROMが出るまでは)こいつで使ってみて遊んでみようかなと思います。

2012/02/27

USB On The Go と MHLを試す。

Nokia N8では、パッケージにUSB OTGケーブルが同梱されており、SDカードリーダとかを使ってさらにminiHDMIケーブルで大画面に映しだしたりすることができていた。

今、データ通信用にメインで使っているGalaxy Noteでも、USB OTGはサポートされているらしい。また、HDMIに代わるMHLなるものもサポートされているらしい。
どうせなら両方試してみようかと思いたち、アキバへGoGo。

これらを購入。左がMHLケーブル。あきばおーに売ってた。そして、右がOTGケーブル。こいつはあきばおーでは見つからず、Jan-gle(パソコン工房向かい)にて購入。
いずれも、ケーブルにしては随分と高価だった。

さて、ウキウキワクワクと端末に刺してみるが・・・。あれ、認識しない。騙されたか・・・。いや、まてよ、いまこの端末はICSのROM(リーク版)が入っている。元に(GBに)戻せば動くんじゃないか、という直感が働く。

そんなわけで、GBに戻す。
方法は、XDAのサイトにROMがストックされていて、LA2のOpen Europe版をOdinで焼く。今回はOdinも同梱されていたので、特に別にダウンロードする必要はなかった。
あ、ドライバは、Kiesなんちゃらっていうアプリは使わないので、USBドライバだけをダウンロード。

ROM焼き後、とりあえずさして見る。すると・・・


おおおおおーーーーーー。さすが。MHLは素晴らしい。
ただ、N8と違って、画面出力していると、USB端子が奪われてしまい、OTGが使えない。
まあ、もともと大画面なスマホなので、OTGとHDMI両方を同時に使う必要もなかろう。

OTGについては、SDカードリーダーで試したが、難なくメディアスキャナが走り、認識できた。USBマウスについては、ThinkPadキーボードマウスには対応していないようで、動かなかった。

当面は、デジタル一眼で撮った写真のアップに使おうかなと思う。

2012/02/26

Google日本語入力におけるShift+SpaceでIMEのOn/Off切り替え

すでにいろんなサイトにいろんな情報があるが、
自分の情報としてまとめておきたいので、メモ。

61c61
< Composition Shift Space Convert
---
> Composition Shift Space IMEOff
130a131
> DirectInput Shift Space IMEOn
148c149
< Precomposition Shift Space InsertAlternateSpace
---
> Precomposition Shift Space IMEOff

なぜShift + spaceかって?
ShiftとSpaceはどんなキーボードを使っても、ほぼ定位置にあるからだ。
Ctrlや半角/全角キーは、キーボードによって位置が違っているので、使用するキーボードにあわせてIMEトグルのやり方を考えないといけないとか、非常に無駄である。